ニュースが増えた? その前に分母を見る――今週194放送回で確かめる数字の罠
今週の公開分析では、11月5日の収録は37放送回、8日は取得時点で12回でした。ここで一つのテーマの件数だけを比べると、収録数の差を、その話題への関心の差と取り違える可能性があります。トレンドを読むには、数えた件数と、数える機会の数を分ける必要があります。
家計・価格を例にすると、比率で見え方が変わる
家計・価格の語群に一致したのは、11月2日が13回、3日が6回、4日が21回でした。それぞれの収録数で割ると、13/29=約44.8%、6/25=24.0%、21/36=約58.3%です。件数を割合に直すことで、収録規模の差を一つ取り除けます。
ただし、割合に直しただけで条件がそろうわけではありません。収録した放送局や番組形式、時間帯が日ごとに違えば、取り上げやすい題材も変わります。8日は途中時点の観測なので、終了した一日と同列には扱えません。
増減を判断するなら、同じものを追う
より確かな変化を知りたい場合は、同じ番組群、同じ時間帯、同じ照合ルールを固定して追う方法が考えられます。さらに複数週で見れば、一日の大きな出来事による跳ね上がりと、持続的な変化を区別しやすくなります。
今回の集計だけで、家計への関心が長期的に増えたとは言いません。先に「何が増えたのか」を定義する。その手順こそ、保存された大量のデータを、印象の補強ではなく検証に使うための基本です。